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オネショの刑

俺はエリートサラリーマン
40歳にして大手電機メーカーの開発部長
すごいだろう!
もちろん妻と娘にとっては良き夫であり理想のパパ
完璧なまでの俺の人生

そして眠れば、俺は怪盗キング
毎晩ルパンさながら、秘宝を盗み出す
しかも、夢の世界と現実の世界を、
自由に行き来できる俺は絶対に捕まらない
やばくなったら起きればいいから


『ほんと、馬鹿な連中だ!』
俺を捕まえた警官達が、大喜びしている

『さ、トイレにも行きたくなったし、
この場からトンズラ、現実の世界に戻ろう!
今日は俺の誕生日だったから、ちょっとワインを飲みすぎた』

『あれ? 帰れない』
焦る俺を見て、警官達が嘲笑う

「驚いたか、その手錠だよ」
一人の警官が誇らしげに話し出す

「これは怪盗キング、おまえを捕まえるために開発されたもの
この手錠をかけられている限り、
お前はこの世界から絶対に出られない、観念しろ!」

『ふ、やっぱりおめでたい連中だ』
俺は笑いが止められなかった

「俺が怪盗キング? 証拠はどこにある?
いったい何の罪で俺を捕まえるつもりなんだ?」

例え夢の世界とはいえ、
俺は証拠を残すようなヘマはしていないはず

「出入国管理法違反だよ
お前は我が国に無許可で入国している、それだけで十分」

「犯人確保、時間確認」
「午前1時45分」
「よし、これより6時間、この男の身柄を拘束し尋問を行う」

『なんてこった、これじゃ目覚めるのは7時45分になる
なに、少し会社に遅れることになるだけ、いつもの重役出勤』
俺は安堵した
でもすぐに俺は大切なことを忘れていたことに気づいた

『小便! トイレに行かなきゃ 
このまま俺が現実世界に戻れなければ、
眠っている俺の肉体は確実にお漏らししてしまう
横には妻が寝ている
しかも朝になれば今年、高校に入ったばかりの長女に、
オネショした現場を見られてしまう』

「助けてくれ~」
俺は懇願するように警官達を見つめるが、
彼らの顔からいじわるな笑みが、消えることは無かった

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"ビリケンさん" from 『写真素材 足成』
再掲&加筆修正:オリジナル 2012年9月16日

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争いはささいな怒りから。僕らの地球を守るため、みんなの怒り静めなきゃ

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